春のベネルクス3国+ドイツへ
チューリップが満開を迎える4月、クラブツーリズムの「オランダ・ベルギー・ルクセンブルク・ドイツ春紀行10日間」ツアーに参加しました。
日本航空の直行便(成田〜フランクフルト)を利用した、各出発日28名様限定の少人数ツアーです(コース番号 Y1801-990)。
ケルン大聖堂、アムステルダムの運河クルーズと風車村ザーンセスカンス、北オランダを走る蒸気機関車、
「北のヴェネツィア」ヒートホーン、夜にひとりで見に行った花のパレード「ブルーメンコルソ」、世界最大級のフラワーガーデン・キューケンホフ公園、フェルメールの名画、
中世の街ブルッヘ、フランダースの犬の舞台アントワープ、ブリュッセルのグランプラス、断崖の要塞都市ルクセンブルク、
そしてライン川クルーズ……。8つの世界遺産を巡る、感動の連続だった旅の記録です。
旅程と目次
- 一日目 4月16日(木)-- 成田からフランクフルトへ 成田→フランクフルト
- 二日目 4月17日(金)-- ケルン大聖堂とクレラー・ミュラー美術館 ケルン→オッテルロー→スキポール
- 三日目 4月18日(土)-- アムステルダムとザーンセスカンス アムステルダム・ザーンセスカンス
- 番外編 4月18日(土)夜-- ひとり夜のハーレムへ・ブルーメンコルソ ハーレム
- 四日目 4月19日(日)-- 蒸気機関車とヒートホーン ヒートホーン→メーデンブリック→ホールン
- 五日目 4月20日(月)-- キューケンホフ公園とフェルメール キューケンホフ→ハーグ→ブルッヘ
- 六日目 4月21日(火)-- ブルッヘ歴史地区 ブルッヘ
- 七日目 4月22日(水)-- アントワープとブリュッセル アントワープ→ブリュッセル
- 八日目 4月23日(木)-- デュルブイとルクセンブルク デュルブイ→ルクセンブルク
- 九日目 4月24日(金)-- ライン川クルーズ・帰国の途へ ルクセンブルク→ライン川クルーズ→フランクフルト→帰国便
- 十日目 4月25日(土)-- 成田着・解散 フランクフルト→成田
旅のルート地図
実際に持ち歩いたGPSログ(WayLog)をもとに、日ごとの移動ルートを色分けして表示しています。マーカーは主な訪問地です。※地図の表示にはインターネット接続が必要です。
出発 ── 成田からフランクフルトへ
🇩🇪 ドイツ
機内モニターに映るフライトマップ。北極圏上空を経由して成田〜フランクフルトを結ぶJAL直行便。
いよいよ旅のはじまりです。成田空港から日本航空の直行便でフランクフルトへ。所要時間は約14時間20分の長旅です。
同じツアーの参加者は28名。少人数ならではのきめ細かな旅が期待できそうです。
フランクフルト到着後はそのまま空港隣接のホテルへ向かい、明日からの観光に備えてゆっくり休みました。
ケルン大聖堂とクレラー・ミュラー美術館
🇳🇱 オランダ・オッテルロー
朝、フランクフルトからバスで古都ケルンへ(約2時間30分)。まずはライン川のほとりにそびえる
ケルン大聖堂(Kölner Dom)を見学しました。高さ157mを誇るゴシック建築の最高傑作で、
建設に600年以上を費やした世界遺産①です。
ケルンの街並み。ライン川沿いに大聖堂がそびえる歴史ある都市。
ドイツで最も多くの観光客が訪れるランドマークです。内部には東方三博士の聖遺物を納めた「三王の聖龕」があります。
大聖堂の見学後はオランダへ。途中、オッテルローにあるクレラー・ミュラー美術館に立ち寄りました。
ゴッホのコレクションで世界的に名高い美術館で、緑豊かな国立公園「デ・ホーヘ・フェルウェ」の中にあります。
その後、3連泊するスキポール(アムステルダム近郊)のホテルへ向かいました。
アムステルダムとザーンセスカンス
アムステルダム
オランダの首都であり、産業の中心地。アムステル川に築かれたダム(堤防)が都市名の由来である通り、アムステルダム中央駅を中心に多くの運河が扇状に広がっています。16世紀にはその立地を生かし海運が盛んになって貿易港として栄え、東インド会社の本拠地が置かれた17世紀には世界貿易の中心地として栄えた歴史があります。
② 運河クルーズ……運河沿いに立ち並ぶ17世紀の豪商の邸宅・教会やレンガ造りの建物を水上から。
この日はオランダの首都アムステルダムへ。まずはアムステルダム国立美術館(ライクスミュージアム)を
日本語ガイドの案内で見学(約1時間30分)。レンブラントの「夜警」やフェルメール作品など、オランダ黄金時代の名画が並びます。
アムステルダムの運河沿いの街並み。細長い家々が水辺に並ぶ独特の景観。
続いて、世界遺産②に登録されたアムステルダムの環状運河を運河クルーズで巡りました(約1時間)。
水面から見上げる切妻屋根の家々、跳ね橋、運河沿いのカフェ……街の魅力を存分に味わえます。
18〜19世紀の風車や木造家屋が立ち並ぶ屋外保存地区で、木靴工房やチーズ工房を見学。
オランダらしい原風景が広がる人気スポットです。
ひとり夜のハーレムへ ── 花のパレード「ブルーメンコルソ」
じつは、この旅でいちばん心に残っているのは、ツアーの行程には含まれていない夜のひとり行動でした。
4月18日、アムステルダムとザーンセスカンスの観光を終えてホテルで夕食を済ませたあと、思い切って路線バスに飛び乗り、
ひとりでハーレム(Haarlem)まで、花のパレード「ブルーメンコルソ・ボレンストリーク(Bloemencorso Bollenstreek)」を見に行ったのです。
夜のハーレムに勢ぞろいした、花で飾られライトアップされた巨大な山車。
慣れない海外で、しかも夜に、ひとりで路線バスに乗るのは正直かなり緊張しました。
行き先の発音もあやしく、降りるバス停も手探り。それでも「せっかくここまで来たのだから」という気持ちが勝りました。
バスに揺られて到着したハーレムの街には、すでに大勢の人が集まっていて、その熱気にほっと胸をなでおろしました。
ノールトワイクからリッセを経てハーレムまで、約40kmの道のりを、ヒヤシンスやチューリップの花びらで埋め尽くされた巨大な山車が練り歩きます。
パレードのフィナーレを飾ったあと、山車は夜のハーレムにライトアップされて展示され、間近で見られるのです。
目の前に並ぶ山車は、どれも一面が生花でびっしりと覆われていて、ライトに照らされて夢のような美しさ。
花の甘い香りと、ひんやりとした夜の空気、そして集まった人々の笑顔。
ひとりで来たからこそ、心ゆくまで自分のペースで眺めることができました。
花びらで描かれた繊細な模様の数々。近くで見ると、その緻密さに驚かされます。
帰りもまた路線バスでホテルへ。ドキドキの往復でしたが、無事に戻れたときの達成感は格別でした。
添乗員さんに頼らず、自分の足で「見たいものを見に行けた」というこの夜の経験は、
花の山車の美しさとあわせて、この旅で最高の思い出になりました。
蒸気機関車とヒートホーン ── 北オランダの原風景
この日は朝からオランダ北部へ。まず「北のヴェネツィア」と称される水の村ヒートホーン(Giethoorn)を訪れ、
道路がなく運河と小径だけで結ばれた村を運河クルーズでのんびり巡りました(約50分)。
アーチ型の木橋、茅葺き屋根の家々、水面に映る新緑……まるで絵本の世界のような風景でした。
運河沿いに家々が並ぶヒートホーン。「北のヴェネツィア」と呼ばれる水の村。
その後、世界最大級の締め切り大堤防(アフシュライトダイク)を渡ってメーデンブリックへ。
ここからは北オランダの花畑を眺めながら蒸気機関車(SL)に乗車しました(メーデンブリック〜ホールン間、約1時間20分)。
のどかな牧草地とチューリップ畑の中をゴトゴトと走る、レトロな汽車旅。ホールンからはバスでスキポールのホテルへ戻りました。
アフシュライトダイクやヒートホーンの運河網は、その歴史が生んだ独特の景観です。
キューケンホフ公園とフェルメール
🇧🇪 ブルッヘへ
キューケンホフ公園
オランダにある世界最大級のフラワーパークで、春限定で開園し、チューリップをはじめとする多彩な花々が咲き誇る名所です。広大な園内にはテーマごとの庭園やパビリオンが整備され、散策しながら色鮮やかな花々を楽しめます。風車や運河などオランダらしい風景も広がり、写真撮影にも人気の観光地です。
※10時頃から混みあうので、やりたいことはお早めに!
旅のハイライト、キューケンホフ公園(Keukenhof)を訪問しました(滞在約4時間)。
毎年春の約8週間だけ開園する季節限定の花の楽園で、32ヘクタールの園内に約800万球の球根植物が咲き乱れます。
チューリップ、ヒヤシンス、水仙……色のグラデーションはまさに圧巻でした。
キューケンホフ公園の花々。白・黄・赤・紫のグラデーションが息をのむ美しさ。
今回はまさに最高のタイミングでの訪問でした。園の周囲には地平線まで続くチューリップ畑も広がります。
午後はハーグへ移動し、マウリッツハイス美術館を見学(約1時間)。
フェルメールの「真珠の耳飾りの少女」やレンブラントの「自画像」など、オランダ絵画の名作を堪能しました。
その後、「天井のない美術館」と称されるベルギーの古都ブルッヘへ向かいました(約3時間15分)。
ブルッヘ ── 中世そのままの水の都
ブルージュ(ブルッヘ)
フランドルの「水の都」ブルージュは、文書の記録にも9世紀ごろから残っているヨーロッパでも有数の古い街。かつて水運を通じて北海とも繋がり、ハンザ同盟の街として毛織物の交易で栄え、12〜13世紀に繁栄の時代を迎えました。その後、北海を結ぶ水路が沈泥で浅くなって商船が出入りできなくなり街は衰退しますが、そのために現在も中世の面影を残す街並みが数多く残っています(”Brugge=橋”の意味)。
「北のヴェネツィア」と呼ばれるブルッヘ(Brugge)を、午前中は日本語ガイドの案内で観光しました(約2時間)。
中世の街並みがほぼそのまま残る旧市街は世界遺産③。
ベギン会修道院(世界遺産④)、鐘楼(世界遺産⑤)、そしてマルクト広場を巡ります。
ブルッヘの歴史的な街並み。石畳と中世建築が美しい旧市街。
午後は自由行動。石畳の路地にはチョコレートやレースの専門店が立ち並び、甘い香りが漂います。
運河沿いを散策したり、カフェでひと休みしたり……中世の街にゆっくり身を委ねる、贅沢な午後を過ごしました。
ブルッヘの街にはチョコレートショップが数多くあり、試食しながらの食べ歩きが楽しめました。
アントワープとブリュッセル
アントワープ
スヘルデ川の河口にあるベルギー第二の都市。15世紀後半には水運を背景に毛織物交易の中心として発展し、同時にダイヤモンドの研磨と取引の町としても有名になりました。また、17世紀に活躍した画家ルーベンスの生誕地であるほか、名作『フランダースの犬』の舞台としても知られ、物語に登場するルーベンス作「キリストの昇架」は、門外不出の作品としてノートルダム大聖堂に所蔵されています。
ブリュッセル
ベルギーの首都であり、国の中心という地の利を活かし、古くから交通の要衝として栄えました。現在はEUやNATOなどの国際機関の本部が置かれ、欧州の中心都市として機能している一方、美食の町としても知られています。
② グランプラス……世界遺産にも登録される美しい広場。市庁舎や王の家などの歴史的建造物に囲まれ、チョコレートやレースのお店も充実。
まずはフランダースの犬の舞台として知られるアントワープを散策(約1時間)。
物語のクライマックスの舞台となったノートルダム大聖堂に入場し、
ルーベンスの祭壇画「キリストの昇架」「キリストの降架」を鑑賞しました。鐘楼やマルクト広場も巡ります。
広場を囲むギルドハウスが美しいベルギーの街並み。
午後はベルギーの首都ブリュッセルへ。世界で最も美しい広場のひとつとされる
グランプラス(世界遺産⑥)を訪れました。市庁舎やギルドハウスが建ち並ぶ壮麗な広場に圧倒されます。
名物の小便小僧にもご対面。旧市街の散策を楽しみました。
この日の夕食はムール貝の白ワイン蒸し、昼食はチコリのグラタンと、ベルギーの名物料理を堪能しました。
デュルブイとルクセンブルク
🇱🇺 ルクセンブルク
ブリュッセルを出発し、まずは「世界一小さな町」とも言われる人口500人足らずの可愛らしい町
デュルブイ(Durbuy)を散策(約1時間)。石造りの家々と花が彩る、おとぎ話のような街並みでした。
ルクセンブルク市街。深い渓谷と要塞が織りなす独特の景観。
その後、小国ルクセンブルク大公国の首都へ。深い渓谷の断崖に築かれた歴史的な要塞都市で、
旧市街は世界遺産⑦です。大公宮殿やノートルダム寺院を巡りながら散策しました。
谷を見下ろす眺望はまさに「北のジブラルタル」と呼ばれるにふさわしい絶景でした。
小国ながらEU機関(欧州司法裁判所など)が置かれる国際都市でもあります。
この日の昼食は、デュルブイの「いのしし亭」でいただきました。
ライン川クルーズ ── 帰路へ
帰国の途へ就く最終日。ルクセンブルクからドイツのザンクトゴアへ移動(約3時間30分)し、
ここからライン川クルーズに乗船してリューデスハイムへ向かいました(約2時間30分、船内ランチ付き)。
古城が点在する丘陵、葡萄畑の急斜面、川沿いに続く美しい町並み……
世界遺産⑧「ライン渓谷中流上部」の雄大な風景が次々と現れます。
ライン川沿いの風景。丘の上に古城を抱く、絵画のような眺め。
クルーズの後はリューデスハイムからフランクフルト空港へ(約1時間)。20:10発の日本航空直行便(JL408)で帰国の途に就きました(約13時間55分)。
10日間の旅を振り返りながら窓の外を眺めていると、夕陽がヨーロッパの地に沈んでいくのが見えました。
また来たいな、と思いながらシートに身を委ねました。翌4月25日、無事に成田へ到着し、解散となりました。
フランクフルト空港からJAL直行便で成田へ。約13時間のフライトで帰国しました。
旅を終えて
10日間、オランダ・ベルギー・ルクセンブルク・ドイツを巡るこの旅は、春の花々と中世の街並み、
そして豊かな食文化に触れる贅沢な旅でした。道中で出会った世界遺産は、なんと8つにのぼります。
特に印象に残ったのはキューケンホフ公園のチューリップと、水の村ヒートホーン。
800万球の花が咲き乱れるキューケンホフ、運河に浮かぶように佇むヒートホーンの家々は、
写真や言葉では到底伝えきれない美しさでした。
そして、夜にひとりで路線バスに乗ってハーレムまで見に行った花のパレード「ブルーメンコルソ」は、
勇気を出して行った分、忘れられない特別な思い出になりました。
そしてブルッヘの中世の街並み、フランダースの犬の舞台アントワープ、
ブリュッセルのグランプラス、ルクセンブルクの断崖要塞、ライン川クルーズ……
どの場所も、実際に訪れることで初めて感じられる時間の重みと美しさがありました。最後まで読んでいただきありがとうございました!
| 旅行期間 | 2026年4月16日〜4月25日(10日間) |
| 訪問国 | ドイツ・オランダ・ベルギー・ルクセンブルク |
| 主な訪問地 | ケルン、オッテルロー、アムステルダム、ザーンセスカンス、ヒートホーン、キューケンホフ、ハーグ、ブルッヘ、アントワープ、ブリュッセル、デュルブイ、ルクセンブルク市、ライン渓谷 |
| 航空会社 | 日本航空(JAL)成田〜フランクフルト 直行便 |
| 利用ホテル | NHエアポート・ウエスト(フランクフルト)/ノボテル・アムステルダム・スキポール・エアポート(3連泊)/マーティン(ブルッヘ旧市街・2連泊)/プルマン・ブリュッセル・ミディ/ダブルツリー・バイ・ヒルトン(ルクセンブルク) |
| ツアー | クラブツーリズム 各出発日28名様限定(コース番号 Y1801-990) |

